中国のグレードに関して

日本ではボルダリングに段級グレード、リードクライミングに5.10aといったアメリカのYDS(Yosemite Decimal System)を採用していますが、中国ではどのようなグレードを採用しているのでしょうか?

ボルダリングはVグレード

結論から言うと、中国ではアメリカのVグレードが採用されています。また香港やタイ王国でもVグレードが採用されていました。段級グレードは日本独自のグレードなので、ボルダリングではこのVグレードが世界的に標準のグレードと言えるでしょう。

ジムでは「V0」「V1」というようにグレードが書いてあります。日本では段級グレードが主流なのでVグレードに馴染みがないと思いますが、Vグレードは比較的わかりやすくV0(ブイゼロ)が最も簡単で数字が大きくなるに連れて難易度が増していきます。

Vグレードでは、V0(ブイゼロ)よりも少し簡単なものをV0-(ブイゼロマイナス)V0よりも少し難しいがV1ほどの難しさのないものをV0+(ブイゼロプラス)と言います。表には書いていませんが、ジムによってはV0以外でもV5-,V4+というように使ったりもします。

Vグレードと日本の段級グレードとの比較は難しいのですが、V3が4級、V4が3級(2級のやさしめ)といったところでしょうか。もちろんジムによっても差があるので、このあたりの比較はあくまで目安とするとよいでしょう。(日本の段級もジムによる差があります)


リードクライミングは日本と同じYDS

一方リードクライミングはどうでしょうか?中国では日本と同じYDS(Yosemite Decimal System)を採用しています。

桂林や一部のジムでは、YDSに加えてFrench Gradeを併記している場合もあります。中国ではジムが比較的大きく、トップロープができるジムが多いです。トップロープだけがかかっていてリードクライミングを禁止しているジムもあります。

そのようなトップロープ限定での課題の場合、YDSグレードがトップロープ用に設定してある場合があります。これは、トップロープなのでクリップがないことから、比較的厳しめに課題を設定するという場合です。

正式にはリードクライミングしなければ、完登したことにはならないのですが、ジムのローカルルールのようなものです。


自己責任でホールドやアンカーチェックを!

日本、中国に限らずクライミングはたとえジムであっても油断せず、自己責任で安全確保を心がけるようにしましょう。

ホールドが緩んでいないか?

トップロープの支点は十分に固定されているか?

ロープに傷や破断がないか?

等々の安全管理は、ジム側に任せるのではなく自分で積極的に確認するようにしましょう。「自分の命は自分で守る」これが全てのクライマーに共通する基本的考え方です。

安全第一で楽しいクライミング をしましょう。


Climbing in China seen from Japan

I will introduce the situation of climbing in China as seen from Japanese working in Shanghai. There are famous climbing spots in China, including Guilin and the world in China.

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